(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=109.77円(前営業日比△0.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=128.54円(△0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1711ドル(△0.0001ドル)
ダウ工業株30種平均:34960.69ドル(▲382.59ドル)
ナスダック総合株価指数:14525.91(▲130.27)
10年物米国債利回り:1.26%(横ばい)
WTI原油先物9月限:1バレル=65.46ドル(▲1.13ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1784.4ドル(▲3.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲3.9% 2.8%
7月米住宅着工件数 153.4万件 165.0万件・改
建設許可件数 163.5万件 159.4万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。
FOMC議事要旨(7月27日−28日分)の公表に向けて、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.29%台まで上昇すると全般ドル買いが先行。
3時頃に一時110.07円と日通し高値を付けた。
ただ、FOMC議事要旨公表後に米長期金利が値を消すとドル円にも売りが出て、109.76円付近まで下押しした。
ダウ平均が一時400ドル近く下落したことも相場の重し。
なお、FOMC議事要旨では「大半の当局者は経済が予想通り幅広く発展するなら年内のテーパリング開始が適切と指摘した」「幾人かの当局者はさらなる進歩は十分に満たされていないとして、2022年初めのテーパリング開始が適切と指摘した」ことが明らかになった。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホールでの講演を来週に控えて、市場では「FOMC議事要旨の内容を確認したい」と、注目が集まっていた。
・ユーロドルはほぼ横ばい。
米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、1.1700ドル割れに観測されていたストップロスを誘発し一時1.1694ドルと昨年11月4日以来の安値を付けた。
ただ、FOMC議事要旨公表後に米長期金利が値を消すとユーロドルにも買い戻しが入り一時1.1742ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、反応は一時的ですぐに失速した。NY市場に限れば、大きな方向感は見られなかった。
なお、ブラード米セントルイス連銀総裁はこの日、「FRBはインフレショックを考慮する必要がある」「22年第1四半期までにテーパリングを完了し、必要に応じて利上げのオプションも考慮するべき」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は5日ぶりに反発。
ユーロドルが日通し高値を付けたタイミングで一時128.95円まで買われたものの、ユーロドルが失速すると128.51円付近まで押し戻された。
・米ドルカナダドルは底堅い動き。
7月カナダCPIが予想を上回り、2011年以来の大幅な伸びとなったことを受けて米ドル売り・カナダドル買いが先行。
21時30分過ぎに一時1.2598カナダドルまで値を下げた。
ただ、そのあとは米金利上昇に伴って米ドル買い・カナダドル売りが優勢に。
WTI原油先物価格が5月以来約3カ月ぶりの安値を付けると、産油国通貨とされるカナダドルにも売りが出て一時1.2663カナダドルまで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。
FOMC議事要旨を控えてしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、議事要旨公表後に売りが強まった。
引けにかけては下げ幅を広げ、一時400ドル近く下落した。
市場では「年内のテーパリング開始が示され、金融緩和政策の縮小を警戒した売りが出た」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。
FOMC議事要旨を控えて売りが先行したものの、議事要旨公表後は「ほぼ想定の範囲内」との見方から買い直された。
米国株相場の下落も債券買いを誘った。
・原油先物相場は5日続落。NY序盤は買いが先行したものの、EIA週間在庫統計の発表後は軟調に転じた。在庫統計では原油が323.3万バレルの取り崩しとなった一方、一部予想で取り崩しが見込まれたガソリンは69.6万バレルの積み増しとなった。原油先物は66ドルを割り込むと売り圧力が更に強まり、引け後には5月以来となる64ドル台まで弱含んだ。
・金先物相場は小幅に続落。FOMC議事要旨の公表を午後に控え、ポジション調整の売りが先行。為替相場でドルが対ユーロで昨年11月以来の高値を更新したことも、ドル建て金先物に割高感を生じさせて重しとなった。
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