USDJPY
2020.3.16~ USDJPY

EURJPY
2020.3.16~ EURJPY


2020-03-14 04:15
見通し
週間為替展望(ドル/ユーロ)-日米金融緩和策に要注目
Fx-Wave
◆ドル円は、FOMCと日銀金融政策決定会合に要注目

◆米2月小売売上高、鉱工業生産、景気先行指数などにも要注目

◆ユーロドルは、独3月ZEW景況指数や新型コロナウイルスの感染状況に要注目
(為替情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円 103.00-109.00円
ユーロドル 1.0900-1.1400ドル

3月16日週の展望

 ドル円は、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と18-19日の日銀金融政策決定会合での金融緩和策を見極める展開が予想される。

 FOMCでは、3日の緊急利下げ(▲0.50%:FF金利誘導目標1.00-1.25%)に続き、さらに▲0.50%の利下げが予想されている。
昨年秋から導入されている「量的緩和の派生措置」としての月600億ドルの米財務省短期証券の購入が「量的緩和第4弾(QE4)」となる可能性が警戒されている。

 黒田日銀総裁は、新型コロナウイルス感染拡大により経済の先行きに対する不透明感が高まり、投資家のセンチメントが悪化して市場で不安定な動きが続いていることに対して、「必要に応じて適切な対応を躊躇なく取っていく」と述べている。

日銀金融政策決定会合では、上場投資信託(ETF)の購入枠の拡大が検討されるとの報道もあり、どのような緩和措置がとられるか注目される。

 ドル売り・円買い要因は以下の通り。

・世界保健機関(WHO)による新型コロナウイルスのパンデミック宣言を受けたリスク回避の円買い
・3月期末決算に向けたレパトリや本邦機関投資家の外債投資のヘッジ売り
・米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測や協調利下げによる外貨売り・円買い
 ドル買い・円売り材料は以下の通り。
・日本のリセッション(景気後退)懸念や東京オリンピック中止懸念による日本売り(株売り・円売り)
・米系ヘッジファンドによる四半期末に向けた日本株売り・円売り


 ユーロドルは伸び悩む展開か。

欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利が据え置かれたが、資産購入が年末まで1200億ユーロ、インフレ目標に近づくまで政策金利は引き上げない、と表明されたことで、ユーロドルの上値は限定的か。

ユーロ圏の景気減速・後退懸念が高まっていることでドイツ3月ZEW景況指数、新型コロナウイルス感染拡大状況、欧州からの渡航制限を受けた米欧通商摩擦動向にも要警戒となる。買い材料は、ユーロ圏諸国による財政出動となる。

ユーロ円は、ユーロ圏の景気減速懸念、新型コロナウイルスの感染拡大や米欧通商摩擦への警戒感から軟調推移か。


3月9日週の回顧
 ドル円は、101.19円を下値に108円まで上昇した。
米国での新型コロナウイルスの感染拡大懸念が高まり、NY株式市場が過去最大の下落幅を記録し、米10年債利回りが「質への逃避」で過去最低の0.314%まで低下したことで、リスク回避の円買いが優勢となり、ドル円は101.19円まで下落した。
しかし、トランプ政権の経済対策への期待や日銀によるETF購入枠拡大観測などで108円まで反発した。

ユーロドルは、ECB理事会での金融緩和への警戒感から1.1495ドルから1.10ドル半ばまで下落したものの、政策金利が据え置かれたことで下げ渋る展開となった。ユーロ円は、リスク回避の円買いで119円台から116.13円まで下落したものの、週末にかけて119円後半まで上値を伸ばした。(了)


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