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2020.3.16~ CADJPY


GBPJPY
2020.3.16~ GBPJPY

2020-03-14 04:25
見通し
週間為替展望(ポンド/加ドル)-BOE、追加利下げも
Fx-Wave
◆金融相場全体で新型ウイルス関連の相場展開が続くか

◆BOEは緊急利下げも、追加利下げの可能性が残る

◆ドル、BOCの追加利下げ思惑や原油安で軟調か
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 125.00-140.00円
加ドル円 73.00-80.00円

3月16日週の展望

 金融相場全体が新型コロナウイルス関連の話題に左右される展開が続いており、来週もこの動きが継続するか。
為替相場はドルや円の動きが引き続き注目される。
当面は感染の拡大が続く可能性が高く、不確実性も短期的には払しょくされにくいことから、市場全体の混乱が続きそうだ。

 イングランド銀行(BOE)は11日に新型コロナウイルスの感染拡大への対策として0.5%の緊急利下げに踏み切り、政策金利を0.75%から0.25%に引き下げた。

声明では、新型コロナウイルスの経済への衝撃度合いは極めて不透明だが、向こう数カ月の英国の経済活動を大きく落ち込ませる可能性が高いとした。
BOEは26日に金融政策会合を予定しているが、15日に退任を迎えるカーニーBOE総裁が利下げの決断を下した。
16日から新総裁に就任するベイリー氏は副総裁の経験はあるが、金融政策委員会(MPC)に加わったことがなく、金融政策の見解はあまり知られていない。
BOEが緊急利下げを決定した後に、ベイリー次期総裁の「必要ならばBOEは1.25%の利下げやその他措置を含めたさらなる政策余地がある」とマイナス金利も念頭に入れた発言が伝わった。

 英・欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉は今月の2-5日に初会合が行われ、次回は18-20日にロンドンで行われる予定。
初会合を終えて、EUのバルニエ首席交渉官と英政府の報道官はともに「深刻な意見の相違がある」とし、今後は厳しい交渉が予想されるとの見解を示した。
FTAをめぐり、英国とEUは関税や輸入割り当てを設けないことを目指す姿勢で一致しているが、環境、労働、税制、政府補助金をめぐる規制や漁業権をめぐって意見の隔たりが大きいことが改めて浮き彫りとなった。

 新型コロナウイルスの感染拡大が急に終息に向かうことは想定しにくく、資源国通貨の加ドルへの売り圧力は強いか。
カナダ銀行(BOC)は4日、4年8カ月ぶりの利下げに踏み切り、世界的に感染拡大が進む中、国内経済の下支えに向け必要なら追加利下げを行う用意があると明言した。

また、ポロズBOC総裁は新型ウイルスを巡る不透明感から消費者や企業の信頼感が打撃を受ける可能性を指摘し、影響が深刻化すれば底堅さを示している加経済が根本的な試練を受けかねないことに懸念を示した。
市場では4月会合での追加利下げの確率を7割以上織り込んでいる。来週は2月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているが、結果よりも今週暴落した原油相場やウイルス関連報道が注目される。



3月9日週の回顧
 新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が高まり、週明けから円買い・ドル売りが先行するも、トランプ米大統領の経済対策への期待で円高・ドル安が巻き戻され、相場全体が荒っぽい動きに。ポンドドルは1.32ドル近辺から1.25ドル割れまで下落し、ポンド円は132円半ばまで下落後、137円台まで切り返し、再び131円前半まで下げるという不安定な動きとなった。BOEの緊急利下げにポンドは売りで反応するもすぐに買い戻されるなど、影響は限られた。加ドルは軟調。原油相場の暴落も加ドルの重しとなり、ドル/加ドルは2016年2月以来の加ドル安となる1.39加ドル台半ばまで上昇し、加ドル円は74円割れまで弱含んだ。(了)

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