2020-02-25 08:00
見通し
東京為替見通し=世界同時株安で「円離れ」と「リスク回避の円買い」の攻防か
Fx-Wave
 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ダウ平均が1000ドル超下落、日経平均先物が前営業日比1120円下落、米10年物国債利回りが1.3505%前後まで低下したことで、110.33円まで続落した。ユーロドルは欧州市場の安値1.0805ドルから1.0872ドルまで上昇した。


 本日の東京市場のドル円は、世界同時株安を受けて「円離れ」と「リスク回避の円買い」の攻防が予想される。

 新型コロナウイルス感染拡大を受けた世界同時株安により、先週から米国の投資家は日本株売り・円売りを開始しているが、日本の投資家は、米国株売り・円買いとなることで、ドル円は、売り買い交錯となる。

 ダウ平均は史上3番目の下げ幅となる▲1031.61ドル、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の日経平均先物は前営業日比▲1120円の22075円まで売られている。

 ドル円のテクニカル分析では、2月19日に攻防の分岐点だった110.29円を上抜けて、昨年のダブル・トップ(112.14円・112.40円)に迫る112.23円まで急騰した後、昨日は110.33円までの反落したものの下げ渋る展開となっている。

攻防の分岐点である110.29円を下抜けない限り、バイアスはドル高・円安方向にあり、112.40円を上抜けた場合、ダブル・ボトム(104.87円・104.46円)が完成することで要注目か。

 先週のドル円の買いの要因として、新型コロナウイルスの感染拡大による日本経済と政治への警戒感による日本売り=円離れ、すなわち、中国発の新型コロナウイルス感染拡大からのリスク回避の円買いが、極東のリスク回避の円売り・ドル買いに転じた、と指摘されていた。

・日本経済売り:2019年10−12月期GDPは消費増税でマイナス成長、2020年1-3月期は新型コロナウイルスでマイナス成長警戒、4-6月期は東京オリンピック中止懸念でマイナス成長警戒

・日本政治売り:新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を巡る危機管理能力への懐疑的な見方

・本邦機関投資家の旺盛な新規外債投資(※年金の外債投資枠引き上げ観測)
 しかしながら、2月の米総合購買担当者指数(PMI)速報値が2013年10月以来の低水準となる49.6まで落ち込んでいたことで、新型コロナウイルスの世界的流行への懸念が米国企業まで及んでいることが確認され、世界同時株安となっている。

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